『ナナメの夕暮れ』ってどんなエッセイなの?感想や名言が知りたいな
文庫版も出てるけれど、何がちがうの?
こんなお悩みを解決します。
この記事で分かること
- 若林正恭『ナナメの夕暮れ』感想
- おすすめエピソード&名言3選
- 2021年12月発売「文庫版のためのあとがき」の感想
どうも、おみそ(@kumoinasu_omiso)です。年100冊の読書を楽しむ、当ブログ「くもゐなす茶房」の看板猫です
くもゐなす茶房のマスター・飼い主です。おみそに読書を学んでいます
本記事の信頼性
- 年間100冊以上の読書量
- 2019年に本書と出会い、以後読み続ける
- 本書をきっかけに人見知りを克服
- オードリーANN(ラジオ)リスナー(リトルトゥース)
こんな人に読んでほしい!
- 人見知りで、無理して人と接するのが苦手
- 社会で生きづらさを感じる
- 毎日が楽しくない、つまらないと感じる
今回紹介する本は、社会で"生きづらさ"を感じている人に響く若林正恭さんのエッセイ『ナナメの夕暮れ』です。
若林さんは、テレビに出始めた32歳の頃、「スタバでグランデと言えない」ほど自意識過剰の人見知りでした。(『社会人大学人見知り学部卒業見込』より)
10年後、彼は「文庫版のためのあとがき」でこのように語っています。
子どもの頃からずっと、この世界に居るということが、俺にとってはすごく難しいことだった。
それを何とかしたいから、痛みを構造的に理解しようとしてきた。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「文庫版のためのあとがき」p253より引用
本記事を読めば、ネイティブ・ネガティブでも楽しく生きる若林さんの価値観に迫ることができ、生き辛さを抱えるすべての人への人生のヒントを得ることができます。
それでは、本の世界を旅しましょう♪
【追記】
文庫本が発売されました!「文庫版のためのあとがき」が加筆され、読み応えのある内容でした。レビューはこちらからチェックできます。
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オードリー若林と『ナナメの夕暮れ』:基本情報
『ナナメの夕暮れ』について簡単に紹介します。
『ナナメの夕暮れ』は、雑誌ダ・ヴィンチで連載していたオードリー若林さんの人気エッセイが書籍化された一冊です。
若林さんは他にもエッセイを出版していて、本作は三作目になります。
これまでの作品
- 同じくダ・ヴィンチで連載『社会人大学人見知り学部卒業見込』
- 斎藤茂太賞受賞の紀行エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
『ナナメの夕暮れ』では 、『社会人大学人見知り学部卒業見込』 の時と比べ社会で生きていくことに楽しめるようになってきた若林さんの心境の変化を綴っています。
星野源さんもそうですが、長年エッセイの連載をされている方の作品はその人の人生を通しての変化を見ることができるので、とても見応えのある作品が多いですね。
ちなみに、星野源さんのエッセイはこちらの記事「星野源のおすすめエッセイ全4作をファンが紹介!」でまとめています。
オードリー若林さん
- テレビ・ラジオなど多数のレギュラー番組に出演
- 2008年のM-1グランプリ準優勝でブレイク
- アメトーークでは「人見知り芸人」に出演し話題に
- 現在は主に司会者として活躍
テレビ番組を観ていても、若林さんが自分の内側と向き合って生きていると分かる場面があります。
そうやって、悩みながら考え抜く姿勢が、読者を惹きつける魅力の一つなのかもしれません。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』感想
先に感想を言うと、
人見知りで自意識過剰な私の人生を変えてくれた本です。
少なくとも10回は読み返した作品。
自分を変えたいと思ったとき、繊細すぎる自分に悩んでいるとき、人生の転換期に寄り添ってくれたのはいつも『ナナメの夕暮れ』でした。何度救ってもらったか分かりません。
心を込めて書いています
『ナナメの夕暮れ』タイトルの意味とは?
「ナナメ」とは「物事をナナメに見る」、つまり物事を皮肉な目で見るということ。
夕暮れは、終わりを迎えようとしている様子を表現しています。
また、若林さんは、自身の冠ラジオ番組で物事に対して「斜(はす・しゃ)に構える・ナナメに見る」態度を「ハスってる」と表現していました。
- 「ナナメ」=物事に対して斜に構え、皮肉な目線で見ること
- 「夕暮れ」=終わりを迎えようとしている様子
つまり、「ナナメの夕暮れ」とは、物事に対して"斜に構える自分"が終わりを迎えようとしていることを表しているタイトルです。
では、若林さんはどのようにして「ナナメの夕暮れ」を迎えたのでしょか。
その答えは、第二章「ナナメの殺し方」に書かれています。
唯一ネガティブな時間から逃れられる人生の隠しコマンド、それが"没頭"である。
僕のようなネイティブ・ネガティブが人生を生き抜くには、没頭できる仕事や趣味は命綱と同等の価値がある。
"肯定ノート"に日々書き連ねていくことで、自分がハマれることに敏感になっていった。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「ナナメの殺し方」p154~155より引用
若林さんは、自分の"好き"と向き合い、没頭できることを見つけることで、世界を肯定しようと試みました。
本書では「ナナメ」を次のように言い換えています。
- "物事に対する価値下げ"
- "他人への否定的な視線"
自称"腐れ価値下げ野郎"の若林さんは、自分が好きなことと向き合い、世界を肯定することで「ナナメの夕暮れ」を迎えました。
自分の行き辛さの原因のほとんどが、他人の否定的な視線への恐怖だった。
その視線を殺すには、まず自分が"他人への否定的な視線"をやめるしかない。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「ナナメの殺し方」p157より引用
他人への否定的な視線は、実は自分自身に向けたものだったりします。
ではなぜ、自己否定をしてしまうのか。
それは、普段から自分が他人を否定しているからです。
だから、「自分が"他人への否定的な視線"をやめるしかない」のですね。
「他人の目」のほとんどは自分が作り出したものなのかもしれません
【追記】
文庫本に収録されている解説にて。タイトルについて朝井リョウさんが、素敵な解釈をしていました。
"夕暮れ"とは、どんな色とも言い難いグラデーションを味わう時間帯のことである。おそらく、社会に対して斜に構えている時間の終わりを表す意味でこのセレクトなのだろうが、私にはどちらかというと、冒頭で【社会が地元になりつつある】と話す著者の変化の表れに感じられた。
"夕暮れ"を変化の道中と解釈する朝井リョウさんの洞察の深さに脱帽しました。
人生を変えてくれた一冊
『ナナメの夕暮れ』を読んだことがきっかけで人生が変わり始めました。
それは、本書に共感するところがたくさんあり、自分と本気で向き合うきっかけになったからだと思います。
自分が気付けていなかった"生きづらさ"の要因を若林さんが言葉にしてくれていました。
さらに本書では、どのように"生きづらさ"と向き合ってきたのかが、実体験をもとに書かれています。
カフェで夢中になって読みました
『ナナメの夕暮れ』を読み終わりまず感じたことは、大人でも自分のことがよく分かっていない人は意外と多いのではないか、ということです。
私もそうでした。
私は人から"優しい"と言われることが多かったのです。
でも、全然そんなことはありませんでした。
ただ嫌われたくないから、人目を気にして行動する。
それで"優しい"と言われていたのだと思います。
でも、本当はただ"臆病"だっただけでした。
人前でゲラゲラ笑うなんて恥ずかしい。
告白なんかしてフラれたらみっともない。
頑張って結果が出なかったら笑いものだ。
こんなことばかり考えていると当然、自分を肯定することはできません。
すると、やりたいことができなくなり、何が好きだったのかさえ忘れてしまうのです。
結果として、人生がつまらなくなります。
ですが、『ナナメの夕暮れ』を読み、自分がただ他人から否定されるのが怖いだけの"臆病者の人見知り"だったことが分かりました。
自分否定することと自分の弱さを認めるのは全くの別物です。
本書を通して、わたしは少しだけ、自分を知ることができました。
こんな自分でもどうしたら人生を楽しめるだろう?を考え始めることができました。
**************
エッセイは自分を見つめなおすきっかけになる作品がたくさんあります。
わたしがおすすめするエッセイはこちらの記事「読書家のおすすめエッセイ【面白い本から人生を綴ったものまで】」で解説しています。
テーマ別に紹介しているので、あなたに合った一冊が見つかります
HSP(繊細さん)・人見知りの大人にとにかく響くエッセイ
「人見知り芸人」に出演し、自身を"ネイティブ・ネガティブ"と称する若林さん。
また、エッセイを読む限り若林さんは「繊細さん(HSP)」に当てはまると思われます。
そんな方のエッセイがHSP(繊細さん)、人見知りに響かないわけがありません!
若林さんは人見知りについてこのように分析しています。
人嫌いと人見知りは違う。本当は人に近付きたい、でも近付いて嫌われたくないという自意識過剰な人が人見知りになる。
若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込』p237~238
このように、『ナナメの夕暮れ』では、自分の内面と向き合う若林さんのありのままの思いが綴られています。
気にしすぎちゃう性格の人や繊細さん(HSP)が本書を読むと、自己理解を深めるきっかけになると思います。
元人見知りでHSPのわたしが、本書を読んで得たものはたくさんあります。
『ナナメの夕暮れ』から得た学び
- 似た考えの人がいることが分かった(激しく共感!!)
- 自分の性格が少し理解できた
- 「考えすぎちゃう」「ネガティブ」な自分を許すことができた
- 自分のことをもっと知ろうと思えた
- 誰かと比べずに人生を楽しむヒントをもらった
最後に、『ナナメの夕暮れ』にあった"ネガティブな人間がいる理由"を紹介します。
人間が狩猟生活をしていた時代に、今居る場所から移動して新たな食料を得ようとするのがポジティブな人間なら、移動先には予想できない危険があるかもしれないから、移動しない方が良いと主張するのがネガティブな人間だと書いてあった。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「ナナメの殺し方」p153~154より引用
わたしは、"繊細さん"と"鈍感な人"もそれぞれ役割があるのではないかと考えています。
周りの人の感情に敏感な繊細さんがいないと、集団をうまく調整できない。
周りの人の感情の変化によく気付く敏感な人いるから、人間関係がうまく調整されている。
反対に、鈍感な人は、思いのままにどんどん行動する。
鈍感な人がいるから、社会に変化を起こすことができる。
ポジティブな人もネガティブな人も、鈍感な人も敏感な人も、社会には必要なのです。
人にはそれぞれ役割がある。自分の特性が分かれば、うまく生かせそうですね
そう思うと、ネガティブな自分を許してあげられる気がするよ。
おすすめエピソード&名言3選:若林正恭『ナナメの夕暮れ』
今回紹介するおすすめエピソードと名言はすべて『ナナメの夕暮れ』の第一章の前半部分から厳選しました。
3つのエピソードの中から「ここは名言だな」と感じたところを引用し、解説しています。
連載後期にあたる第一章の後半、書きおろしの第二章は実際に読んでお楽しみください。
自分の正解【他人の目を気にしてしまうあなたへ】
他人の正解に自分の言動や行動を置きに行くことを続けると、自分の正解が段々わからなくなる。(中略)
(そして、)誰かの正論に飛びついて楽をする。
自分の中の正解と誰かの正論は根本的に質が違う。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「自分の正解」p25-26
「自分の中の正解」というのは自分が納得できる答えのこと。
反対に「誰かの正論」というのは、一般論や他人が主張する正しいと主張することです。
学校のテストは答えがあり、正解すれば丸がもらえます。
ですが、世の中には絶対的な答えがない問題がたくさんありますよね。
"他人の正解"ばかりを追い求めると"自分の正解"が分からなくなって、苦しくなります。
自分が納得できる正解をもっておくことが、自信をもって自分らしく生きることの出発点なのではないでしょうか。
それが正論でなかったとしても、みんながいいというものでなかったとしても。
お悩み相談 【自分を否定してしまうあなたへ】
自己否定は完治を目指すのではなくシャットアウトという対症療法が一番有効だ。
シャットアウトに効果を発揮するのは没頭だ。(中略)
とにかく自分が「楽しい」と思えることで時間を埋めまくるのだ。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「お悩み相談」p87-88
「『ナナメの夕暮れ』タイトルの意味は?」でお話したことと似ていますね
自己否定から逃れるには、自己否定するひまをなくせばいい。
つまり、自分が楽しいと思えることに時間を使って、没頭するということですね。
実際、ハーバード大学の研究から、幸福な状態には「集中」が必要ということが分かっています。
没頭も集中も、「今を生きている」ということです
ぼくは紅茶を「飲みたい」か? 【自分の思いを素直に伝えられないあなたへ】
「自分に自信をもって、素直に気持ちを伝えた方がいい」
正しいのは分かるけど、なかなかできないんだよなぁ
自分の思いを素直に伝えられない人に贈る名言がこちらです。
自分の気持ちを素直に言えるようになるための第一歩は「自分に自信を持つ」みたいなしょうもない絵空事じゃない。
自分が臆病であることを認めることである。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「ぼくは紅茶を「飲みたい」か?」p92
『ナナメの夕暮れ』第一章の中で最も響いた名言の一つです♪
これは、臆病がゆえに本当の気持ちを言い出せなかった若林さんが、過去の経験から感じたことです。
他人の気持ちを考えることは決して悪いことではありません。
ですが、それが行き過ぎると、自分の素直な思いまで分からなくなってしまいますよね。
「自分を好きになる」というのは、自分の弱さを認めることから始まるのかもしれません。
『ナナメの夕暮れ』を読んで変わったこと
私は『ナナメの夕暮れ』を読んで本書の内容を実践したことで、少しずつ人生が変わっていきました。
『ナナメの夕暮れ』を読んで、実践したこととそれによる変化について書いています。
肯定ノートと没頭
理想の自分に追いつこうとしているから、今日の自分を生きることはなく、常に未来の理想化された自分を生きている。だから、今日をずっと楽しめなかったんだ。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「2009年とぼくと」p57
"自意識過剰のせいで、自分が本当に楽しいと思うことに気づいていない"
物事を「ナナメ」に見てしまう若林さんが”生きていて全然楽しくない地獄”から抜け出すためにしたこと。
それが、自分が楽しいと思えることを書きこむ"肯定ノート"を作ることでした。
わたしが本書を初めて読んだ後、実際に書いた"肯定ノート"がこちらです。
おみその肯定ノート
読書をする
映画を観る
喫茶店に行く
コーヒーを飲む
音楽を聴く
よく寝る
好きな友達と会う
おいしいご飯を食べる
おいしいスイーツを食べる
ジョギングをする
楽しく節約する
漫画を読む
色々な人がいる社会で生きていると、時として自分が何がしたいのか、分からなくなってしまうときがあります。
そんなとき、わたしは"肯定ノート"を開いて自分が本当にしたいことを思い出すようにしています。
そして自分が楽しいと思えることに"没頭"できたなら、他人が自分をどう思うかなんてどうでもよくなってくるのです。
合う人に会う
"合う人に会う"
これは、本書のあとがきに書かれていた言葉です。
若林さんはあることをきっかけに「ほとんど人生は"合う人に会う"」でいいと考えるようになりました。
あとがきのこの言葉が、私の心に強く響きました。
わたしは他人の目を気にして、"合わない人"にも自分の時間を使っていたからです。
「合わないから会わない」なんて、そんな自分勝手理由で断ったら嫌われてしまうと思っていたのです。
でも、実際はそんなことありませんでした。
「ごめん、その日は行けそうにない。」
そう言えばいいだけです。
相手も「そっか。また今度ね。」くらいにしか思っていないことが多いです。
自分が合わないと思う人と無理に合う必要なんてありませんでした。
人間だから合う会わないがあって当然です。
相手が悪いわけでも、じぶんが悪いわけでもありません。
それからは自分が心から会いたいと思わない限りは、なるべく誘いを断るようにしました。
反対に、自分が会いたいと思う人には自分から誘うようになりました。
それまでは、断られて傷つくのが嫌で自分から誘うことができませんでした。
でも、そんなことは関係ないです。
自分が合うと思う人であれば、その人にどう思われているかは置いといて、会いたいと伝える。
それが人生を楽しむために"自分が"できることだと思いました。
『ナナメの夕暮れ』レビュー内容をチェック!
まとめ『ナナメの夕暮れ』感想&名言|オードリー若林
今回は、『ナナメの夕暮れ』の感想をお届けしました。
今回の記事をまとめです。
まとめ
- 生きづらさを感じている人におすすめの本
- ネガティブを潰すのは、"自己理解"と"没頭"
- 人生で大切にしたい名言が詰まった一冊
『ナナメの夕暮れ』は、生きづらさを感じているすべての人に贈りたい本です。
自分と向き合うことには体力がいります。
ですが、どれだけ自分と真剣に向き合ったかどうか。
これが、人生を楽しむために一番大切なことだと私は思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
それではまたお会いしましょう♪
【追記:あとがきの感想】文庫版あとがき&朝井リョウさん解説
【『ナナメの夕暮れ』文庫化決定!!】
累計26万部突破のロングセラー『ナナメの夕暮れ』の文庫化が決定!
17000字の書きおろし「明日のナナメの夕暮れ」と作家朝井リョウの解説を加えた特大ボリュームで2021年12月7日発売されました!
文庫版あとがき「明日のナナメの夕暮れ」感想
率直な感想を一言。
「文庫版のためのあとがき」と朝井リョウさんの解説、めちゃくちゃよかったです!
すでに単行本を読んでいましたが、文庫本も買って正解でした。
「文庫版のためのあとがき」では、『ナナメの夕暮れ』執筆時からの心境の変化を若林さん独自の視点で描いています。
文庫あとがきの内容
- ライブ終わりに倒れ、救急車で運ばれる最中で感じたこと
- "若林さんが自分自身とどう向き合ってきたのか"
- "この世界を受け入れるために何をしてきたのか"
単行本『ナナメの夕暮れ』では語られなかった内面をさらに掘り下げる、そんな内容でした。
そして、最後のオチは3年後の今も変わらず秀逸です。
本書の巻末には、作家・朝井リョウさんの解説が収録されています。
朝井リョウさんは若林さんとプライベートでも親交があります。
そのため”文庫解説”に加え、若林さん自身の魅力についても"解説"してくれています。
若林さんのあとがきと朝井リョウさんの解説。
こんなにも心地よく素敵な文章を読むことができ、幸せです。
まるで、若林さんが描いた絵に朝井リョウさんが色付けしているような。
本書と若林さん自身の魅力について見事に解説されていました!
最後に、ほんの少しだけ引用をして感想を閉じさせていただきます。
傷と向き合ってきた。それだけが今の俺を支える自信だ。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』「文庫版のためのあとがき」p.255より引用
若林さんがそう思うに至った過程を、あなたの目でたしかめてみてください。
"楽しくない日々を変えたい""自分を見つめるきっかけがほしい"と感じている方には自信をもっておすすめできるエッセイです。
※本記事では『ナナメの夕暮れ』を存分に楽しんでいただけるよう、単行本の書きおろし&文庫用の書きおろしの内容についてはほとんど触れていません。上のリンクからレビューをチェックできます。
おみそのつぶやき:『ナナメの夕暮れ』の次に読みたいエッセイ
『ナナメの夕暮れ』の次に読みたいエッセイを紹介します
>>【心の点滴】『すべて忘れてしまうから』感想|燃え殻の初エッセイ
チェックしてね♪
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「佐藤と若林の3600」全4回をすべて視聴しました!とても深く面白い話を聞くことができますよ♪