ブックレビュー エッセイ

pha著『しないことリスト』の感想・まとめ【結論:自分の軸をもとう】

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悩んでいる人
悩んでいる人

・『しないことリスト』ってどんな本なんだろう…?読んだ人の感想を知りたい。

・読もうか迷っているけど、面白いかなぁ?

・大まかな内容を理解してから読みたいなぁ。

こんなお悩みを解決します!

おみそ
おみそ

どうも、おみそ(@kumoinasu_omiso)です。

私は、年100冊の読書を楽しむ、当ブログ「くもゐなす茶房」の看板猫です。

わたしたちの生きる社会では毎日のようにたくさんの情報が飛び交っていますよね。

  • 「今年流行しているファッションは・・・」
  • 「○○で1000万円もうかりました!」
  • 「幸せになるためにはこうしよう!」

気付いたときには「しなければならない」ことでいっぱいいっぱいになっていませんか

そんな中で、あえて「しないこと」を考えよう!と提案しているのが、この『しないことリスト』です。

しないことリスト 』は、「元日本一のニート」であるpha(ファ)さんが「これ、本当はしなくてよくない?」と思うことをリストにまとめ、一つずつ解説した本です。

おみそ
おみそ

この記事を読むと、

1.『しないことリスト』がどんな本か

2.読んだ人の学んだことや感想

3.どんな人におすすめできる本か

が分かります。

それでは、読んでいきましょう!

本の海へ、レッツダ~イブ!

『しないことリスト』はこんな人におすすめ!

頑張りすぎている人

社会に行き辛さを感じている人

「自分って何がしたかったっけ?」と分からなくなっている人

『しないことリスト』の学びポイント3選

私が学びになったなと思ったポイントはこの3つです。

・自分のことをよく知る。

・自分のイヤなとはやらない。

・モノを価値で考える。

それでは、順番に解説します。

(私が「大事だな。」と思った順に書いてあります。)

自分のことをよく知る

先に結論を言っておくと、

自分のことがよく分からないと自分が何をしたいのか、したくないのかよく分からないまま流されていつまでたっても「しなきゃいけないこと」に追われて生きることになっちゃうよ

ってことです。

ここが一番伝えたいところなので、「オッケー、分かった!」という方は次に進んでください。

「もっと詳しく!」という方は、続きをどうぞ。

いわゆる「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくてもいいこと」だ。

pha著『しないことリスト』はじめに より

そうだよね!別にしなくてもいいことなんかしないで、気楽に生きていこーっと

いや、それができないから困ってるんでしょ!

そりゃそうですよね。

したくないことはせず、自分のしたいことだけをして生活できている人は本当に少ないと思います。

では、なぜ「別にしなくてもいいこと」を「しなきゃいけないこと」と思ってしまうのでしょうか?

本書では、

➀情報が多すぎるから

②そのほうが儲かるから

という理由が挙げられていました。

要は、今生きている社会が、情報社会、資本主義社会だからってことです。

じゃ、どうしようもないじゃん。

たしかに、そういった社会的な環境は大きいと思います。

でも個人の力ではどうすることもできません。

今から縄文時代の暮らしに戻ればいけるかもしれませんが、、、

まぁ、無理ですね。(笑)

ですが、私たちが何もできないかと言えばそうでもないと思います。

「しなきゃいけないこと」に追われずに過ごすために一番大切なことは自分をよく知ることではないでしょうか。

分かっているつもりでも意外と自分のことを知らなかったりします。

大人でも意外と自分のことを分かってないこともあるのかなと。

本書の中にこんなエピソードがあります。

僕は会社に勤めていたときよりも、無職になってからのほうが友達がたくさん増えた。

その理由は単純で、体力や気力の問題だ。

たぶん、僕は一般よりかなり疲れやすいのだと思う。(中略)

世の中には、毎日ハードに働きながら平日の夜や週末も精力的に趣味の活動をこなすような人もいるけれど、そういう「体力オバケ」みたいな人は例外だと思う。

人はそれぞれもっているエネルギーの量は違うので、自分に合ったやり方を探すしかない。

僕は、会社に勤めているとマトモに生活ができないと思ったので会社を辞めた。

pha著『しないことリスト』LIST21 孤立しない より

考えさせられる内容ですね。

私も似ているところがあって、かなり疲れやすいです。昔、友達と一泊二日の旅行に行ったときに、二日目の昼ごろに体力と気力が尽きてしまい、気付いたら20分くらい無言になっていました。(笑)

友達は「違う世界に行ってたよ」と笑いながら言っていましたが、私はそのときに、「あぁ、自分って仲のいい友達といてもこんなに疲れてしまうんだな。」と寂しくなったのを覚えています。

まぁ、でもどうしようもできないのでしょうがないですけど。(笑)

phaさんは他にも

  • 優柔不断
  • 短時間睡眠はダメ
  • 冬が苦手
  • 物欲がなくなってきた など

本書の中で自分の特徴をよく観察していて、自分のことをよく分かっている方だな、と思いました。

ところで、phaさんが、もし自分のことを知り、向き合おうとしなかったらどうなっていたでしょうか?

自分がイヤだと感じている会社勤めを「みんながやっている普通のことだから。」と我慢して続けていたのではないでしょうか。

でもそれって、全然楽しくないですよね。

人が死ぬ前になって一番後悔することは

「自分に正直に生きなかったこと」だそうです。

(ブロニー・ウェア他著『死ぬ瞬間の5つの後悔』より)

自分と向き合って、少しずつ詳しくなっていくことで、正直に、気楽に生きていけるのではないでしょうか。

自分がイヤなことはやらない

結論!

自分が苦手なことやつらいと感じることをなるべくやらないですむように工夫することが大事だね。

だって、イヤなことを我慢してやったからといってすべてがうまくいくわけじゃないんだから。

ってことです。

仕事で成功を収めている人というのは、大体の場合、自分の適性を見つけて自分に向いていることをひたすらやり続けた人だ。

「イヤなことでも歯を食いしばってやれ」という人もそうで、それは彼が「イヤなことでもがんばる」というのに向いていたというだけだ。

pha著『しないことリスト』LIST16 イヤなことをしない より

めっちゃ刺さります。

自分に向いていることや好きなことをやっているときってぜんぜん苦にならないですよね。

何をもって成功とするかはそれぞれだけど、自分に向いていることを仕事としてやり続けてそれが誰かのためになっていたら、もうそれだけで「成功」でいいんじゃないかなと。

とは言っても、今の仕事はやりたくないことだらけだよ。。。

おみそ
おみそ

すごく分かります。

自分ではどうしようもないことであれば、その場所から離れるのが一番ですが、考えようによっては今していることに価値を見出せるかもしれません。

やりたいことの中に、やりたくないことがあったり、嫌で嫌で やりたくないことの中に、「ここはやりたいかも。」ってことがあったりします。

やりたいことやイヤなことの境界を見極めると、意外と「これはイヤじゃないかな。」ってことが見つかるかも!

「イヤなこと」をなるべくやらなくてすむように環境を変えたり、

自分の考え方をちょっとずらしてみたりするといいかもしれませんね。

モノを価値で考える

ここはシンプルです。

モノの値段より、自分にとってどれくらいの価値があるかを基準に買い物をするといいよね。

つまり、

自分にとっての価値>モノの値段

ってことです。

本書にphaさんのこんなエピソードがあります。

若い頃は、「よくわかんないけど、服に気を遣ったほうがいいのかもしれない…」と思っていろんな服を買ってみたりした。

でも、結局自分は服に興味がないことに、あるとき気づいた。そもそも僕は毎日同じ服を着ててもあまり気にならない人間だった。

pha著『しないことリスト』LIST1 余計な買い物をしない より

今って、色んなモノであふれていて、物欲を満たそうとしたらいくらお金があっても足りないじゃないですか。

じゃあどうすればいいかって、モノの値段とそれを買ったことによって得られる価値を比べてみて、価値が上回ったなぁと感じたら買えばいいわけです。

おみそ
おみそ

「自分にとっての価値>モノの値段 」だったら買えばいいんだね。

これは完全に節約家としての視点です。(笑)

まぁでも、節約好きじゃなくても大事な考えだとは思います。

モノの価格って自分が決めることはできないですよね。

値切ることはできるかもしれませんが。(笑)

(私はできません…)

でも、自分にとっての価値は自分できめることができます。

まとめでも書いていますが、自分の価値観をもとに買い物をするって、まさに「自分の軸をもつ」ってことです。

お金の基本的なことを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>>【お金の辞書】『お金の超基本』内容・感想|将来安泰な人は見ないでください

お金の使い方についても書いています。

『しないことリスト』を読んだ感想

本書はパッと見、「ハウツー本かな。」と思って手に取りましたが、感覚としては、哲学書やエッセイを読んでいるような感じでした。

phaさんに「気張らなくていいよ。」といってもらっているような、読んだ後に、ホッと胸をなでおろすことができる本でした。

誰が悪いわけでもないことってけっこうある

誰かのせいにしがちだけど、誰のせいってわけでもないけどうまくいかないことってけっこう世の中にあるよなと思いました。

自分に対しても、他人に対しても「そういうことってあるよ。誰のせいでもない。」って言ってあげられる人でいたいです。

「いま自分がもっているもの」に目を向けようって思った

結局、自分の得意や好きを突き詰めることが一番なんじゃないでしょうか。

周りをキョロキョロして、誰かがもっているものを数えてヘコむより、「いま自分がもっているもの」に目を向けて、自分の武器を磨いていこうと思いました。

自分探しって揶揄されたりしますけど、生きる上でとても大切なことだと思います。

みなさんも「自分がもっているもの」をもう一度見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私は、今文章を書いていて「下手だけど、書くことは好きだな。」と思っています。(笑)

『しないことリスト』の感想・まとめ【結論:自分の軸をもとう】:まとめ

この記事では、学びになったポイント、感想についてまとめました。

・自分のことをよく知る。

・自分のイヤなとはやらない。

・モノを価値で考える。

自分の人生なのに、他人の基準で生きることほど、不幸なことはありません。

本書のすべてに共通すること、それは、

「自分の軸をもって生きることができれば、人生いくらかはラクに楽しくなる」

ということだと思いました。

本書の最後でphaさんは、「人生の「したいことリスト」は自分で作っていこう」と言っています。

思い浮かんだときに一つでもいいので、自分のしたいことをノートに書いてみることをおすすめします。

私もこの本を読んだ後に、書いています。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

この記事は、学びになったことや感想を中心に書きました。

しないことリスト一つ一つについてはほとんど触れていません。

しないことリスト 』を読んでみたいと思った方は、ぜひ手に取ってみてください。

自分を見つめなおしたい人におすすめです。

それでは、また!

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  • この記事を書いた人

おみそ

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