漫画『恋する寄生虫』1巻のあらすじや読んだ人の感想知りたい!
映画化されるけど、漫画版や原作小説も気になる!
そんなお悩みを解決します!
どうも、おみそです。
私は、毎日読書をする本大好きな人です。
今回は、実際に私が友人におすすめした漫画
『恋する寄生虫』1巻の見どころ、感想をお届けします!
小松奈菜さんと林遣都さん主演で映画化されたことで注目の作品ですね。
この記事は、所々ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。
それでは、一緒に本の世界へ潜りましょう。
『恋する寄生虫(1)』の概要
漫画『恋する寄生虫』の概要です。
- 題名:『恋する寄生虫(1)』
- 原作:三秋縋(みあきすがる)
- 漫画:ホタテユウキ
- キャラクター原案:しおん・ホタテユウキ
- 連載雑誌:月刊少年エース
- 出版社 : KADOKAWA
- 発売日 : 2018年11月26日
- 巻数 : 全3巻
連載当初は全2巻を予定していたそうです。そのためか、『恋する寄生虫(1)』だけで、小説の半分くらいまで話が進みます。
『恋する寄生虫』を一言で表すと、
恋愛✖ミステリー✖SF
第1巻は恋愛要素多めです。
以下、簡単なあらすじになります。
二十七歳の冬のことだ。
その冬、僕は遅すぎる初恋を経験した。
相手は一回り近く年下の少女だった。
何から何までまともではなくて、
しかし、紛れもなくそれは恋だった。心を病んだ失業中の青年・高坂賢吾と虫愛ずる不登校の少女・佐薙ひじり。二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。
三秋縋『恋する寄生虫』 裏表紙より一部引用
しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。
ここが見どころ!
『恋する寄生虫(1)』がより面白くなる見どころを紹介します。
一つずつみていきましょう!
二人の恋模様
1巻は何と言っても高坂と佐薙の恋模様が一番の見どころです!
- 謎の男から脅迫され、面倒を見ることになる
- 27歳の引きこもりと17歳の不登校の少女
- お互いに強迫性障害をもち、社会に馴染めない
どこをとっても「まともではない」二人がいかにしてお互いを理解していくのか、
その過程に注目です。
また、高坂と佐薙の表情もいいです。
個人的なおすすめシーンは、
- 佐薙が高坂とクリスマスイブの約束をしたとき
- 高坂が佐薙から貰ったマフラーを巻いたとき
です!
ぜひ注目して読んでみてください。
モリモリの伏線
『恋する寄生虫(1)』には、2巻以降につながる伏線や物語を象徴する描写などが数多く登場します。
例えば、
などです。
3巻まで読み終わったときに、「これってこんな意味があったのかな。」と考えされられることになります。
一つ一つの設定がうまく活かされている、丁寧な物語構成が『恋する寄生虫』の魅力の一つです。
『恋する寄生虫(1)』の感想・考察
結論を言うと、
この漫画、めちゃくちゃ面白いです。
その上で、どんなところが面白いのか、感想や考察を原作小説と比べながら解説します!
※ここからはネタバレ感想・考察になりますので、ぜひ漫画を読んでからご覧ください。
二人の「距離感」の演出がいい!
『恋する寄生虫(1)』の最大の魅力は、二人の恋の行方。
特に、二人の距離感の演出が素晴らしかったです。
具体的には、
- 1話最後の佐薙のセリフ「高坂さん」
- クリスマスイブに作動した高坂のマルウェア「Silent Night」
です。
詳しくみていきましょう。
1. 「高坂さん」
それまで佐薙は高坂のことを2度呼んでいます。
一度目は、「あなた名前は?」
二度目は、「あなたがかわいそうだから…」
どちらも「あなた」呼びなんですね。
ですが、高坂は潔癖症、佐薙は視線恐怖症という互いの「弱さ」を共有した1話の最後には
「高坂さん」と呼ぶ。小説より印象的に描写されていた点がよかったです。
2. 「Silent Night」
「いつか高坂さんを殺しちゃうかもしれない」
佐薙のこの一言を最後に二人は疎遠になってしまします。
そんな中で迎えた約束のクリスマスイブ。
高坂と佐薙は、お互いの病を克服し、駅前のイルミネーションの通りを二人で手をつないで歩くことを約束していました。
しかし、高坂が佐薙に連絡をしてもつながりません。
そう、自分が作ったマルウェア 「Silent Night」 のせいで佐薙と連絡が取れなくなっていたのです。
なんという皮肉でしょうか。
ですが、「連絡が取れない」という障壁があることで、読者は、二人が会えたときの感動を味わうことができます。
高坂の趣味をこのような形で物語に関係させ、違和感なく「携帯電話がなかった時代」のもどかしさを演出している点が素晴らしいですね。
寄生虫の話はもう少し詳しく書いてほしかった
欲を言ってしまうと、小説では登場する寄生虫の話が一部カットされていたのが少し残念でした。
カットされていた寄生虫の話が物語のミスリードを誘い、より深みが出ていると思うのですが…
でも、漫画のページの都合上しかたないですね。
漫画ではカットされたのは、猫に寄生するトキソプラズマという寄生虫の話です。
というもの。
つまり、「宿主をコントロールする」寄生虫がいるということです。
この話は、物語の中盤から登場する新種の寄生虫、<虫>の性質に大きく関わる伏線になります。
漫画『恋する寄生虫(1)』ネタバレ感想・徹底考察!:まとめ
『恋する寄生虫(1)』の見どころや感想を紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
初めて1巻を読んだときの衝撃は、今も忘れられません!
恋愛やミステリー、SF好きな方は、ぜひ手に取ってみることをおすすめします。充実した読書時間になると思います。
2巻はミステリー✖SF要素が強めで、
寄生虫の話や佐薙の過去など、物語の真相が明かされます。
☆続編情報
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「漫画『恋する寄生虫(2)』原作ファンのネタバレ感想・徹底考察!【ミステリー・SF好き必見の一冊】」
「【完結】漫画『恋する寄生虫(3)』原作ファンのネタバレ感想・徹底考察!」
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「【映画原作】小説『恋する寄生虫』あらすじ・ネタバレ・感想!孤独な二人の恋物語」
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもあなたのお役立てていれば幸いです。
それではまた、お会いしましょう♪