『あやうく一生懸命生きるところだった』の内容を振り返りたい!名言を教えてほしいな
読んだ人はどんな感想をもったのだろう?
こんなお悩みを解決します。
この記事で分かること
- 『あやうく一生懸命生きるところだった』名言
- 『あやうく一生懸命生きるところだった』読んだ人の感想
- 『あやうく一生懸命生きるところだった』の要約
- 『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んで学んだことと行動したこと
どうも、年100冊の読書を楽しんでいる、おみそ(@kuminasu_omiso)です。当ブログ「くもゐなす茶房」の看板猫です♪
くもゐなす茶房のマスター・飼い主です。おみそに本のことを学んでいます!
仕事や家事、育児や学業など、毎日がんばりすぎてストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。
そんなときに読んでほしいのが『あやうく一生懸命生きるところだった』です。
この記事では、ハ・ワン著『あやうく一生懸命生きるところだった』の名言や感想を解説します。
この記事を読むと、本書のエピソードに心が軽くなり、読んだ後どう行動すればいいかが分かりますよ。
それでは、本の世界をいっしょに旅しましょう
【要約】『あやうく一生懸命生きるところだった』ってどんな内容?
韓国のイラストレーター・作家のハ・ワンさんのエッセイ。就職してから会社に勤務し、必死に生きてきたワンさん。気づけば40歳手前になり、ふと思う。
「この生き方で正しいのか?」
「間違わずに、前に進めているのか?」
毎日がんばる理由が分からなくなり、疲れ切った。一生懸命生きているのに、なぜか幸せから遠ざかっている気がする。
そう感じた著者は、これまで勤め上げた会社を辞め、「頑張らない」という自分の人生を賭けた実験をすることにした。
『あやうく一生懸命生きるところだった』はそんなワンさんの備忘録。
「くもゐなす茶房」オリジナルあらすじ
本書が書かれた当時のワンさんは、40歳目前で会社を辞めてグーダラ生活しているおじさんです。
なんだか説得力がなさそうだなぁ...
これまで散々がんばってきたワンさんだからこそ、この生活でも説得力があるんです
ワンさんのこれまで
- 受験戦争で三浪
- 苦労して入った大学ではバイト漬けの毎日
- 勤めていた会社がつぶれる
- 会社員兼イラストレーターの二足の草鞋を履いた生活
一生懸命生きてきたワンさんだからこそ、"一生懸命生きない"生活に大きな意味があるのです。
【名言8選】『あやうく一生懸命生きるところだった』
『あやうく一生懸命生きるところだった』に収録されているエピソードとともに名言を紹介・解説しています。
約40エピソードの中で特におすすめなのがこちらです。
おすすめエピソード
- 努力は必ず報われるわじゃない
- そもそも、やる気がなくても働ける
- ほかの選択肢はないという「執着」
- 必要なのは、失敗を認める勇気
- 人間関係の疲れを「ひとり時間」で癒やす
- "自分だけの人生"は失敗の上に成り立つ
- 「ムダ足」こぞ、人生の醍醐味だ
- その「生きづらさ」はあなたのせいじゃない
- 少しくらい遅れたって気にすんな
- 思い通りにいかないほうが正常だ
- ダメな自分を認めたら、自尊感情が増してきた
- 大切なのは「結果」ではなく「物語」
さらにその中でも、心に響いた名言がこちら。
名言【厳選8選】
- やる気の根底には愛情がある。P37
- 我慢してやみくもに努力することだけが能力ではない。P67
- ひとりの時間は、帰り道が約束された旅行でもあるのだ。p111
- 失敗してもいい。失敗したら後悔すればいいだけだ。p115
- 僕らの社会は正解が決まっている。p170
- 自分だけのペーストコースを探すことのほうがもっと大切だ。p207
- 法輪和尚の言葉 p236-237
- 「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」 p285
太字の名言を詳しく解説します♪
【名言解説➀】"やる気の根底には愛情がある"
どうしてもやる気が起きない。
そんな人に読んでほしいお話です。
エピソードの冒頭はこのような言葉で始まります。
この社会はとにかく「やる気」が大好き。僕らも「やる気=素晴らしい」という意識をいつのまにか植え付けられている。
『あやうく一生懸命生きるところだった』「そもそも、やる気がなくても働ける」p35
「やる気」がもてはやされるのは、韓国でも日本でも変わりません。
やる気があることは素敵なことです。
ですが、当たり前に「やる気を持て!」と言われると、途端に息苦しさを感じます。
子供のころ、「宿題をやりなさい!」と言われると逆にやりたくなくなるあれと同じです。
「お前、やる気あるのか?」
会社や学校でこのようなセリフを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
組織に所属していると"やるきのカツアゲ"をされることもしばしば。
態度で示すことを強制されたら最後、やる気はたちまち"他者から評価されるために示すもの"になってしまいます。
ワンさんは、仕事でやる気を持てなくても仕方がないと考えています。
やる気の根底には愛情がある。
やる気とは自ら作り出すものであり、誰かに強制されて作り出すものでは絶対にない。
『あやうく一生懸命生きるところだった』「そもそも、やる気がなくても働ける」一部抜粋
やる気というのは恋愛感情のようなもの。
外側から強制されて出すものではなく、内側から湧き出てくるものなのですね。
やる気は有限。無理に出さずに、自分のために使いましょう
【名言解説②】 法輪和尚の言葉(自尊感情について)
- 自分が好きになれない
- 他人と比べてしまってつらい
そんな方に響く名言です。
韓国で有名な法輪和尚さんが講演で言っていた自尊感情についての考えです。抜粋して紹介します。
「自尊感が低い人たちは、自身を過大評価し、素晴らしい人間だという幻想を持っている。この幻想と現実のギャップが大きいほど、悩みも大きくなるのです。」
「ゆえに、幻想の姿に自分を合わせようと抗うことは好ましくない。幻想を捨て、ありのままの今を認め、愛しなさい。自分はまあこのくらいの人間なのだ、それでも悪くないね、と」
『あやうく一生懸命生きるところだった』「ダメな自分を認めたら、自尊感が増してきた」p236-237
個人的には、本書の中で一番心に響いた言葉です。
自分に期待をするのはいいことですが、度が過ぎると毒になります。
- 自分はもっとできるんはずだ
- こんなにがんばっているのだから
- あいつより上にいけるんじゃないか
自分に期待すればするほど、"理想の自分"と"現実の自分"との距離が長くなり、開いた距離に絶望してしまう。
でも理想を捨てたら、ますます自尊感が低くなりそうだよ...
それが、この言葉を聞いたワンさんに全く逆のことが起こったんだ
ダメな自分を認めてから、逆に自尊感が向上した。
『あやうく一生懸命生きるところだった』「ダメな自分を認めたら、自尊感が増してきた」p239
それからというもの小さなことに感謝でき、生まれて初めて幸せを感じたと、ワンさんは言います。
自分に期待し過ぎず、自分なりに生きていくことで、ありのままの自分を認めることができたのです。
【名言解説③】" 天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない "
努力が報われず、疲れ切ったあなたへ
努力をするということは”我慢して何かを必死に頑張る”と考えてしまいがちです。
でも実際はそうではありません。
本人は楽しいから夢中になってやっている。それを見た周りの人が、"あの人は我慢強く努力している"と思う。
そして表面しか見ない大人は、「あのスターはこんなに努力している。君たちも努力しよう!」と子どもに言うのです。
過程を楽しむ大切さを見過ごしていることにも気付かず。
その結果、「(好きになれないことでも)我慢して頑張る」ことが美徳とされてしまいます。
「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」
『あやうく一生懸命生きるところだった』「エピローグ」より引用
子供と違って、大人は楽しむだけじゃやっていけないよ
そうかもしれない。でもね、好きになれないことを耐えて頑張っても、好きで夢中になっている人にはかなわないんだ
ワンさんは、この名言に付け足しをします。
必ずしも、人に勝とうとして楽しむものではない(中略)
結果のために耐えるだけの生き方じゃダメだ。過程そのものが楽しみなのだ。
『あやうく一生懸命生きるところだった』「エピローグ」より引用
過程を楽しむこと
これが、自分らしく楽しんで生きるための秘訣なのですね。
ふぅ、あやうく一生懸命生きるところだった。
『あやうく一生懸命生きるところだった』「エピローグ」より引用
【感想】『あやうく一生懸命生きるところだった』
『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んでまず思ったのが、自分の弱さを認めることはむずかしいということと弱さを認められることは強さでないかということです。
そのことも含め、感想や学んだことを書いています
【感想】弱さを認める強さ
本書全体を通して、"自分の弱さを認める強さ"というテーマを感じました。
"あきらめること"
"失敗を認める勇気"
"思い通りにいかないほうが正常"
"ダメな自分を認める"
すべて自分の弱さを認められる人にしか分からない考えです。
弱さを認められない人は、自分の弱さを他人のせいにしてしまいます。
なぜなら、本当の自分を知るのがが怖いからです。
弱さと向き合い、ありのままの自分を認められる人間に、自分の"好き"と向き合い過程を楽しめる人間でいたいと、強く思います。
【感想】ゆるいイラスト
パンツ一丁のおじさんの絵が印象的ですよね。
イラストレーターでもあるワンさんが描く絵がゆるくていい味を出しています。
エピソードの内容を感覚的に理解でき、著者の主張も分かるイラストになっています。
読むときは、イラストにも注目してみるとより楽しむことができますね。
そして、ゆるいイラストとは裏腹に、生き方を考えさせられる内容。
そのギャップが本作をより魅力的なエッセイにしているように思います。
【学びと行動】『あやうく一生懸命生きるところだった』の学びと読んだ後の変化
本書から学んだことはたくさんあります。
中でも一番の学びは「自分にとっての正解を探すことの大切さ」です。
自分の正解を探す
自分にとっての正解を探すって簡単にできることではありません。
いつの間にか"他人の基準"で生きているなんてよくあることです。
他人の基準というのはお金や成績などの数字であったり、見栄であったり...
わたしもずっと他人の基準で生きていました。
誰かに馬鹿にされるんじゃないか。
みんなががんばっているからやらなきゃ。
周りの目ばかり気にして、いつも自分と向き合うことから逃げていました。
そんなわたしが、弱さと向き合えるようになったのは次のの2つのことを続けたからです。
本書を読んで行動したこと
- 自分を知ろうとする
- エッセイを読んで、多様な価値観を知る
自分を知ろうとする
自分のことが分かっているからこそ、自分の弱さと向き合うことができます。
自分探しは嘲笑されることもありますが、あざ笑う人はたいてい自分から逃げているだけです。
気にせず、どんどん自分探しをしたらいいと思います。
やることはシンプルです。
思ったままの感情を記録することです。
- 好きなこと
- 嫌いなこと
- 楽しかったこと
- つまらなかったこと
言葉にすることで、それまでぼやけていた"自分の輪郭"が少しずつはっきりしていきます。
紙とペンさえあればできることですね。自分がよく分からない人は試してみるといいですよ
エッセイを読む
世の中には様々な価値観をもった人がいます。
自分と近い人もいれば、全然ちがう人もいます。
ですが、家族であっても価値観に迫るような話をすることは少ないのが事実です。
自己理解を深め、多様な価値観を知るために、エッセイを読むことをお勧めします。
他人の価値観という鏡を通して、自分自身を見つめたとき、新しい発見があるかもしれません。
『あやうく一生懸命生きるところだった』を無料で"聴く"方法
『あやうく一生懸命生きるところだった』を無料で"聴く"方法は、Amazonのオーディオブックサービス「Audible」の無料体験を利用することです。
4500円(書籍代+月額料金)→0円
※初めて利用する方のみ対象
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まとめ:【名言&感想】『あやうく一生懸命生きるところだった』|ハ・ワン著
ハ・ワン著『あやうく一生懸命生きるところだった』の名言や感想を紹介しました。
この記事のまとめです。
まとめ
- 『あやうく一生懸命生きるところだった』は”頑張らない”と決めたワンさんの人生論
- "弱さを認める強さ"というテーマ性を感じるエッセイ
- エッセイを読み、自己理解を深める
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
それではまたお会いしましょう♪
おみそのつぶやき:『あやうく一生懸命生きるところだった』と合わせて読みたいエッセイ
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燃え殻さんは『ボクたちはみんな大人になれなかった』を書かれた作家さんです。
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