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【思い出薫るエッセイ集】燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』あらすじ&名言9選

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燃え殻のエッセイ『夢に迷って、タクシーを呼んだ』ってどんな内容なの?

悩んでいる人(飼い主)

燃え殻さんの名言を読みたいなぁ...?

悩んでいる人(飼い主)

こんなお悩みを解決します。

この記事で分かること

  • 『夢に迷って、タクシーを呼んだ』作品情報・あらすじ
  • 燃え殻さんの名言集~『夢に迷って、タクシーを呼んだ』より~
おみそ

どうも、年100冊の読書を楽しんでいる、おみそ(@kuminasu_omiso)です。当ブログ「くもゐなす茶房」の看板猫です♪

くもゐなす茶房のマスター・飼い主です。おみそに本のことを学んでいます!

飼い主

他人に傷付けられて疲れた

なんとなくやる気が起きず気持ちが落ち込んでいる

誰もがそんな思いになることはあると思います。

そんなときに読みたいエッセイ集が、今回紹介する『夢に迷って、タクシーを呼んだ』です。

本記事では、燃え殻さんの連載エッセイ『すべて忘れてしまうから』の完結作『夢に迷って、タクシーを呼んだ』のあらすじや名言、感想を解説します。

この記事を読むと、本エッセイの雰囲気を感じ、燃え殻さん独特のやさしい世界観を味わうことができます

夜、雨降りの公園でそっと語りかけてくれているような、やさしいエッセイです。

燃え殻さんの言葉ひとつひとつがラムネのように心に溶け出し、読んだ人の社会にもまれて疲れた心をそっと癒してくれます

「ぼちぼちやっていこうよ。僕もこんなもんだから。」と。

おみそ

それでは、本の世界をいっしょに旅しましょう

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燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』あらすじ|燃え殻の世界観

燃え殻のエッセイ『夢に迷って、タクシーを呼んだ』をイメージした画像を貼りました。
『夢に迷って、タクシーを呼んだ』

【燃え殻さんの世界観】『夢に迷って、タクシーを呼んだ』簡単なあらすじ

僕たちの人生は、なぜか忘れられなかった小さな思い出の集合体でできている。

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p4

人との出会いと別れ、些細で大切なひとつひとつの出来事に立ち止まり、思慮する燃え殻さんの魅力が詰まったエピソードが多数収録されたエッセイ集が『夢に迷って、タクシーを呼んだ』です。

2020年、激動の時代の中、燃え殻さんは何を感じて生きていたのか。

旧友との再会、知人との思い出、

さまざまなかたちの死との遭遇、

女性に救われた経験、

ラジオのこと、

SNSの誹謗中傷、

疎遠になってしまった人が残した忘れられない言葉…

どれも燃え殻さんの記憶でありながら、読んでいる私たちもどこかで同じような経験をしたように感じる。

読者がそう思うほど繊細でやさしい文章が魅力的で素敵な一冊です。

『夢に迷って、タクシーを呼んだ』作品内容

作者燃え殻
ジャンルエッセイ
テーマ心の処方箋
疲れた心に
出版年2021年
出版社扶桑社(ふそうしゃ)
ページ数212ページ
燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』作品内容

燃え殻さんの名言集9『夢に迷って、タクシーを呼んだ』

燃え殻さんの本から名言を厳選しました。
燃え殻 名言

作中に登場する人物や燃え殻さん自身の言葉の中から、特に印象に残った『夢に迷って、タクシーを呼んだ』の名言を9つに厳選して紹介しています。

おみそ

お楽しみください♪

名言1「この世界ってさ、ロマンチックなことが少な過ぎるんだよ」p20

「この世界ってさ、ロマンチックなことが少な過ぎるんだよ」

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p20

三週間前に会食で知り合った女性がなくなったという知らせが燃え殻さんの耳に入ります。

彼女が帰りのタクシーでつぶやいたのが、この一言でした。

燃え殻さんのもとから風のように去ってしまった彼女は、前置きとしてこんな言葉も残していました。

「今度、ちゃんと話すけどさ」

その「今度」が訪れることは二度とありませんでした。

名言2 一瞬で世界を知ることができる代償 p28

一瞬で世界を知ることができる代償は、一瞬で意欲を失うということかもしれない。

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p28

2022年現在、SNSでショート動画が流行しています。

たったの数十秒から1分足らずの動画でたくさんのことを知ることができる時代に私たちは生きているのです。

それは便利で素晴らしいことである反面、何かを得てもすぐに飽きてしまうという代償がつきまといます。

移り変わりの激しい世の中では「知らない」ままでいられることがむしろ幸せなこともあるのかもしれません。

名言3 僕は臆病なので、本当のさよならが苦手だ。p64

僕は臆病なので、本当のさよならが苦手だ。

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p64

燃え殻さんがイベントを開催したとき、一人の女性からメールが届きます。

その方は入院したためイベントに参加できなかったそうです。

ふと思い立った燃え殻さんは彼女の病院にまで足を運びました。

笑って迎えてくれた彼女でしたが、病状を聞いくとどうやらよくなかったようです。

その後もう一度最後と決めて病院に行ったきり、燃え殻さんが彼女と会うことはありませんでした。

「本当のさよなら」というのは死でもあり、死ぬまで会わないであろう人との「さよなら」でもあるように思います。

意外と近いところに「本当のさよなら」はあるように思います。

もう会わないであろう知り合いや友人、恋人…

たくさんの「本当のさよなら」にすべて向き合っていては心がもちません。

だからこそ「また今度」というのかもしれません。

それが、「さようなら」だとしても。

名言4「人生を懸けてもいい何か」を見つけないことに、密かに命を懸けてきた p71

「人生を懸けてもいい何か」を見つけないことに、密かに命を懸けてきた

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p71

「○○こそ人生のすべて」

「人生とは○○である」

それは人生を振り返ったとき、何かに必死になってきたからこそ言える言葉です。

後になってみれば、「家族こそ人生のすべて」の人もいれば、「人生とは仕事である」と答える人もいるでしょう。

ですが、リアルタイムで「それしかない」と思って生きるのは少ししんどいように思います。

逃げ道がないのはつらいですよね

飼い主

「これがダメでもあれがあるし」

そのくらいの気持ちをもって生きることで、かえって必死になれる何か、を追い続けられるのかもしれません。

名言5「明日から、わたしが守ります」 p84

「明日から、わたしが守ります」

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p84

「あなたには女の人に救われた経験はある?」と聞かれたとき、燃え殻さんが思い出した言葉です。

燃え殻さんが小学生のころ、ひどいいじめを受けた日の帰り道、横に並んで歩いてくれた女の子がいました。

彼女は、燃え殻さんの母にいじめのことを説明し、それから手を強くにぎりながら「明日から、わたしが守ります」と言いました。

10歳にも満たなかったであろう少女の勇気ある行動と、それを大人になっても覚えていて「彼女が幸せであってほしい」と願う燃え殻さん。

相手を本気で思う気持ちは、人の心に長く刻まれるのですね。

私も、こんな風に人に覚えておいてもらいたいと、そう思いました。

名言6 「人から全部教えてもらう」は調子が良すぎる気がする、身につかないような気がするんだ p136

「人から全部教えてもらう」は調子が良すぎる気がする、身につかないような気がするんだ

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p136

「身にしみてわかる」という言葉があります。

よほどの天才は別ですが、私のような凡人は自分で経験して初めて「身にしみてわかる」ことが多いです。

例えば、「嘲笑」という言葉だけを知っている人と、本当に「嘲笑」された経験のある人とでは、「嘲笑」という言葉に対する認識は異なります。

けっきょく、何かを本当の意味で理解しょうとするには、やってみてうまくいったり失敗したりして経験する以外ないように思います。

名言7 「劇団社会人」p140

みんな「劇団社会人」

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p140

社会人としてうまくやれているだろうか

わたしもそうですが、実はうまくやっている風であって、うまく社会人をやれていないと感じる人もいるのではないでしょうか。

ですが、よくよく考えてみると、「生粋の社会人」という人はほとんどいないのかもしれません。

みんながみんな「社会人」を演じている、「劇団社会人」だとしたら。

そう思うと少し心がラクになるような気がします。

「劇団社会人」なんだか、分かるなぁ

飼い主
おみそ

きっと、誰もが何かを「演じて」いるのかもしれないですね

名言8 心の健康のために取る「ソーシャルディスタンス」p148

眩しい人が近くにいると、いらぬ嫉妬を覚えてしまうので、距離を取って生きていきたい。そこに関してこそ、「ソーシャルディスタンス」という言葉を積極的に使っていきたい。

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p148

「ソーシャルディスタンス」といえば、コロナ禍2020年にしきりに使われ、今ではすっかり浸透した言葉ですね。

互いの健康のために物理的な距離を取る「ソーシャルディスタンス」

互いの健康のために「心の距離」を取る「心のソーシャルディスタンス」

相手を尊重しているからこそ、大切にしたい考え方です。

おみそ

「心の距離」が近すぎると疲れてしまうこともありますからね。

名言9 とりあえず、行けるところまで行ってみよう。p196

とりあえず、行けるところまで行ってみよう。

燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』p148

燃え殻さんと親友とのエピソード(「あの時と一緒だ。家出をしたあの時と」)の中でさらっと書かれていた言葉なのですが、やけに印象に残ったので名言に入れました。

人生は、「とりあえず、行けるところまで行ってみよう。」の連続のように思います。

どこが終わりなのかは分からないけれど、自分が見えているところまで、とりあえず行ってみるしかない。

そして歩いているとき、となりに誰かがいてくれたら、たとえそれが正しい道ではなかったとしても、素敵な道になる気がします。

「あの時と一緒だ。家出をしたあの時と」

とても心に響くエピソードになっているので、読んでみてはいかがでしょうか(個人的には長尾さんの絵も好きです)。

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おみそ

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まとめ:燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』あらすじ&名言9選

本記事のまとめとわかるよう、アイキャッチ画像を貼りました。
燃え殻『夢に迷って、タクシーを呼んだ』名言 まとめ

燃え殻さんのエッセイ集『夢に迷って、タクシーを呼んだ』のあらすじや名言について解説しました。

この記事のまとめです。

まとめ

  • 『夢に迷って、タクシーを呼んだ』は疲れてしまったときに読むのがおすすめ
  • 小さな思い出を燃え殻さんの世界観で綴ったエッセイ集
  • そっと背中を押してくれる名言が詰まっている一冊

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が「面白かった」「役に立った」と思っていただけたら、コメントに感想を書いたり、ほかの記事も楽しんでいただけると幸いです

読書で、彩のある人生を。

おみそ

それではまたお会いしましょう♪

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おみそのつぶやき:燃え殻さんのエッセイが好きな人へのおすすめ

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くもゐなす茶房では、様々なエッセイを記事にしています。燃え殻さんのエッセイが好きな人におすすめのエッセイを紹介します。

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