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【ファンが厳選】アニメ『葬送のフリーレン』名言7選|漫画ネタバレなし

『葬送のフリーレン』名言 サムネイル画像

「『葬送のフリーレン』の名言を味わいたい」

「アニメ『葬送のフリーレン』が気になっているから、その魅力が知りたい」

こんな方のための記事になっています。

この記事では、『葬送のフリーレン』の作中に登場する名言をファンが厳選して紹介しています。

今回詳しく解説する名言7選はこちらです。

人間の寿命は短いってわかっていたのに

なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう

『葬送のフリーレン』第1話より フリーレンの名言

あなたの中にも大切な思い出があるとすればしぬのはもったないと思います

『葬送のフリーレン』アニメ第2話より ハイターの名言

必死に生きてきた人の行き着く先が、無であっていいはずがありません

『葬送のフリーレン』アニメ第4話より ハイターの名言

お前はまだ負けていない。立ち上がったからな

『葬送のフリーレン』アニメ第9話より アイゼンの名言

怖がることは悪いことではない

『葬送のフリーレン』アニメ第6話より アイゼンの名言

僕は魔王を倒して、世界の平和を取り戻す

そうすれば、偽物だろうが本物だろうが関係ない

『葬送のフリーレン』アニメ第12話より ヒンメルの名言

心の支えが必要なのは、子どもだけじゃない

『葬送のフリーレン』アニメ第17話より ヒンメルの名言

この記事を読むと、アニメの世界観を楽しむことができ『葬送のフリーレン』の魅力がよく分かると思います。

名言が語られた前後のエピソードから名言の解釈まで詳細に解説しているので、読みものとしてもお楽しみいただけます。

おみそ
目次をタップすると好きなところから読むことができます

『葬送のフリーレン』について

『葬送のフリーレン』名言

『葬送のフリーレン』に関する情報やあらすじ、配信されているVODサービスなどの情報をまとめています。

すぐに名言を知りたいという人は、読みとばしてください。

『葬送のフリーレン』作品情報

『葬送のフリーレン』は2020年から週刊少年サンデーで連載中の漫画です。

原作は山田鐘人さん、作画はアベツカサさん。

『約束のネバーランド』と同じく、ストーリー構成と作画は別々の方が担当しています。

連載から1年足らずで「マンガ大賞2021」で第1位を獲得するなど、数々の賞を受賞。

2023年には第1期のアニメがスタートし、初回放送が金曜ロードショー枠で放送されたことが大きな話題となりました。

『葬送のフリーレン』あらすじ

『葬送のフリーレン』は、魔王を倒した勇者一行のその後を描く、冒険後日譚ファンタジー

主人公のフリーレンは、4人いる勇者パーティーメンバーの一人で、エルフの魔法使いです。

物語は勇者一行が魔王を討伐した後から始まります。

魔王を倒し、街に帰還した勇者一行は盛大な祝福を受けます。

その夜は50年に一度のエーラ流星を見ることができる日。

4人は「50年後にまた見よう。」と約束をします。

それから50年が経ち、物語は動き始めます。

『葬送のフリーレン』は「新しい仲間たちとの冒険」と「勇者一行との回顧録」が物語の主軸として描かれます。

ドラゴンクエストのような「王道の冒険」だけでなく、勇者やその一行の人間関係を高い解像度で描いているところが魅力の一つです。

※当サイトオリジナルのあらすじになります。

『葬送のフリーレン』配信情報

アニメ『葬送のフリーレン』は主に以下の配信サービスで視聴することができます(記事執筆時点)。

配信サービス無料期間月額料金公式サイトリンク
amazon prime video30日間600円amazon prime video
NETFLIXなし790円~NETFLIX
Huluなし1,026円Hulu
U-NEXT31日間2,189円U-NEXT
ABEMA プライム2週間960円ABEMA
『葬送のフリーレン』を見ることができる主な配信サービス一覧

上記の配信サービス上位5社は、すべてアニメ『葬送のフリーレン』を視聴することができます。

【アニメ名言7選】『葬送のフリーレン』の名言をファンが解説

『葬送のフリーレン』の名言7選を詳しく解説しています。

引用の下にはアニメの話数を記載しているので、気になった人は配信サービス等ですぐに視聴することができます

ここでは、印象的な言葉とその周辺のエピソードを紹介し、それについての考察や解説をするかたちになっています。

アニメのネタバレを含みますが、その後の原作のネタバレはありません。

アニメをまだ視聴していない人や原作を読んでいない人でも楽しむことができます。

おみそ
お楽しみください

名言1.フリーレン「なんてもっと知ろうと思わなかったんだろう」

『葬送のフリーレン』名言7選

アニメ『葬送のフリーレン』第一話「冒険の終わり」より、ヒンメルのお葬式で涙を流しながらフリーレンが言った言葉です。

10年間にも及んだ魔王を倒す旅を終えてから50年。

約束を果たすため久々に再会した4人は、50年に一度の「エーラ流星」を見るために再び冒険に出ます。

話は過去に戻り…

魔王を倒した後、4人は街で祝福を受けていました。

その夜は、そんな記念日に相応しく50年に一度の「エーラ流星」が流れる夜。

街中でそれを見ていた4人は「50年後にまたエーラ流星を見る」という約束をしました。

「街中だと見えにくいから、次は50年後にもっときれいに見える場所に案内するよ」と簡単に言うフリーレンに、笑いながらも「そうだな。みんなで見よう。」とヒンメルが約束を口にしました。

それから50年経ち…

ヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレンの4人は、フリーレンが50年前に言っていた「もっときれいに見える場所」で再びエーラ流星を見ることができたのでした。

そして、しばらくしてからヒンメルの生涯は幕を閉じました。

葬式でそっけない態度を取るフリーレンに周囲の人々は軽蔑の眼差しを向けます。

でも、フリーレンにとっては「たったの10年」いっしょに旅をしていただけの存在。

人間にとってはそうでなくても、寿命の長いエルフであるフリーレンにとってはとても短い間の出来事です。

それでも土に埋められていくヒンメルを見て、フリーレンにある感情が芽生えます。

人間の寿命は短いってわかっていたのに。

なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう。

『葬送のフリーレン』アニメ第1話より

このフリーレンの言葉には「理解することと実感することは似て非なるもの」という人間の真理がつまっています。

ある事柄につて「分かっている」ことと「身にしみている実感している」状態になることには大きな開きがあります。

「人生には必ず終わりがある」というのは、みんな「分かっている」ことです。

ですが、生き物には寿命がありそれが尽きる日がいつかは来ることを、実感できている人はあまり多くないと思います。

人は、自分で経験してはじめて、本当の意味で理解する醜い生き物です。

まして人生の終わりともなれば、本当の意味で経験している人はこの世にいないわけですから、実感などできるはずがありません。

ですが、身近な人にそのようなことがあったときや自分の健康が脅かされたときに、人は人生の終わりを強く感じます。

「当たり前だと思っていたその人の存在」を失うことで、その当たり前がいかに大切で、決して当たり前ではなかったことを実感します。

フリーレンの言葉は、ヒンメルの喪失が理解から実感に変わった瞬間を表現した言葉です。

たった二行の言葉だけでこれだけの解釈ができるほど心の機微をよく表現し、それが伝わるように構成された『葬送のフリーレン』がいかに完成度の高い作品であるかが分かる、素晴らしい名言だと思います。

名言2.ハイター「あなたの中にも大切な思い出があるとすればしぬのはもったないと思います」

『葬送のフリーレン』名言7選

幼くして両親を失い、失意の底にいるフェルンに向けてハイターが言った名言です。

仲間からは「生臭坊主」と揶揄されている(また自分から揶揄されにいっている)ハイターですが、僧侶なだけあって深いことを言いますね。

ハイターからは、大人としてたくさんのことを経験したからこその言葉を聞くことができます。

「あなたの中にも大切な思い出があるとすればしぬのはもったない」というのは、

あなたと大切な人たちとの思い出を抱えて生きていくことを希望にして生きてもいいのではないか

というハイターなりのフェルンへ向けた励ましの言葉だと思います。

もう少し解像度を上げると…

あなたは今、失意の底にいて絶望しているかもしれない。

でも、あなたが思い出を未来にもっていかないと、あなたと大切な人との間にたしかに存在したであろう思い出までなくなってしまうことになる。

そうなってしまえば、思い出す人すらいなくなってしまって本当の意味であなたの大切な人がきえてしまう。

それでもあなたは自分の命をすてるのかい。

たしかに今は希望は見えないのかもしれないけれど、

思い出を未来に連れていくことで何か希望が見えてくるかもしれないよ。

だから、生きてみないかい。

といった感じでしょうか。

それをハイターは、

「もったいない」で表しているのですね。

もったいないという感覚は日本人特有のものだそうです。

素敵な言葉ですね。

わたしがこのまま死んだら、彼から学んだ勇気や意志や友情や、大切な思い出まで、この世からなくなってしまうのではないのかと。

あなたの中にも大切な思い出があるとすればしぬのはもったないと思います。

『葬送のフリーレン』アニメ第2話より

リメンバーミーの「この世で思い出してくれる人がいなくなったらあの世での存在もなくなる」といった世界観もこのハイターの名言と通じるものがあります。

楽曲で言えば、BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」という曲がハイターの名言と近い感覚を歌った唄です。

できるだけ先に運んでいくよ

BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」より

ここまで読んでくださった方なら、この一行でも意味が分かるのではないかと思います。

フェルンが両親との思い出を「できるだけ先に運んでいくよ」と思えていたらいいですね。

名言3.ハイター「必死に生きてきた人の行き着く先が、無であっていいはずがありません。」

『葬送のフリーレン』名言7選

名言と勇者一行の性格

アニメ『葬送のフリーレン』第4話「魂の眠る地」より、アイゼンの家族のお墓の前での4人の会話で語られたハイターの言葉です。

アイゼンの死生観は「人間は命がなくなったら、その先は無である」というもの。

だから、祈りを捧げるハイターの行動に疑問を投げかけます。

それに対してハイターが言った言葉がこちらです。

たとえ(天国が)実在しなかったとしてもあるべきものだと思います。

その方が都合がいいからです。

必死に生きてきた人の行き着く先が、無であっていいはずがありません。

だったら天国で贅沢三昧していると思った方が、いいじゃないですか。

『葬送のフリーレン』アニメ第4話より

この名言の前後に描かれる回想シーンを見ると、4人の性格がよく分かります。

アイゼンの死生観「人はしんだら無に帰る」というものです。

このことから、自分の信念をもとに行動するアイゼンの人となりが見て取れます。

ハイターは「天国に行くんですよ。」と言います。

自分の経験をもとに解釈して人を導く僧侶ハイターらしい考え方です。

また、フリーレンは、

「数千年前までは無に帰るって考えが主流だったからね。ドワーフは伝統を重んじる。」

と起きている物事を客観的に見ながらも、自分とはちがう人間を理解しようとする様子が伺えます。

ヒンメルは一言、「どっちでもいいと思うけどなぁ。」

他人の価値観を尊重しながらも、中立的な立場で自分の考えは、はっきりと主張する、カリスマ性のあるリーダータイプです。

話はこのように着地します。

ハイター「そうですね。わたしも(天国が)実在するかどうかはどっちでもいいです。

たとえ(天国が)実在しなかったとしてもあるべきものだと思います。

その方が都合がいいからです。

必死に生きてきた人の行き着く先が、無であっていいはずがありません。

ヒンメル「たしかに都合がいい、祈るか。」

『葬送のフリーレン』アニメ第4話より

各々が一人ひとりのちがいを尊重していることがよく分かる、葬送のフリーレンの中でも著者お気に入りのシーンです。

このシーンは文章よりもアニメで観た方が雰囲気が伝わると思います。

記事執筆時点ではアマゾンプライム会員ならすぐ観ることができますので、このシーンが気になる方はこちらのリンクからどうぞ。

会員ではない人も登録すれば30日無料で視聴できます。

ハイターの名言の直後、ヒンメルが祈る様子を見てフリーレンがまねをするように祈るシーンがあります。

一瞬ですが、フリーレンがヒンメルたちを理解しようとしている様子が分かり、細部にまでこだわった演出だと感じました。

神を信じていないアイゼンも祈りを捧げていることからも「自分の信念はあるが、他人の思いも尊重することができる」アイゼンの人柄が伝わってきます。

勇者一行の全員に共通するのは、「他者を理解しようとする姿勢がある」ということです。

だから葬送のフリーレンは見ていて面白いと感じます。

天国に対するハイターの価値観

ハイターは決して「天国はある」と断定しているわかではありません。

あくまで「天国はあるべきもの」という価値観です。

つまり、ハイター自身も天国を信じ切っているのではなく、

必死に生きてきた人たちのことを思い、

「無ではない」ことを信じているようです。

実際に天国があるかどうかは別として、

「都合よくとらえることで救われるだから、そう思った方がいい」

という僧侶にしては打算的な思考です。

「天国があると信じる」

「天国はある」

とうい考え方は似て非なるものです。

「天国があると信じる」というハイターの考えは「頑張っている人が報われてほしい」という思いが乗っています。

とても素敵な考え方だと、わたしは感じました。

この「○○である」と「○○であると信じる」という考え方は、漫画『僕だけがいない街』のテーマとしても扱われています。

「信じること」についてもっと深く考えたい人にはおすすめの漫画です。

SFミステリー要素のあるストーリーも魅力的です。

まだ読んでいない人はぜひ手に取ってみてください。

名言4.アイゼン「お前はまだ負けていない。立ち上がったからな。」

『葬送のフリーレン』名言7選

お前はまだ負けていない。立ち上がったからな。シュタルク。

強い相手に勝つ秘訣を教えてやる。簡単だ。

何度でも立ち上がって技を叩き込め。

戦士ってのは、最後まで立っていたやつが勝つんだ。

『葬送のフリーレン』アニメ第9話より

アイゼンとの修行中に言われた言葉を、戦闘中にシュタルクが思い出した、回想シーンでの名言です。

何度転んだとしても立ち上がることさえできれば、それは負けではない。

これは、アイゼンが「戦士としての心得」としてシュタルクに送った言葉ではありますが、「人生の心得」と置き換えることもできます

わたしたち読み手で、実際の戦闘を経験しているという人は少ないと思います。

とてもありがたいことです。

そんなわたしたちがなぜこの言葉に背中を押されるのか。

それは自分の経験やこれからの人生についても同じことが言えるからではないでしょうか。

うまくいかないことや失敗、みっともないことがあったとしても、起き上がりさえすればそれは「終わり」ではありません。

アイゼンに「お前は負けていない。最後まで立っているのだから。」と言われているようで、勇気をもらえる名言です。

シュタルクにとって師匠であるアイゼンのように、「失敗しても立ち上がればいい」というメッセージを本人の経験があった上で教えてくれる教育者が近くにいれば、子どもにとってはとても励みになると思います。

シュタルクのやさしさの源は、アイゼンという師匠から教わった経験なのかもしれません。

名言5.アイゼン「怖がることは悪いことではない。」

『葬送のフリーレン』名言7選

アイゼンの弟子でフリーレンの現パーティーメンバーのシュタルクは、ドラゴンを目の前にして手が震えます。

その様子を見ていたフリーレンは、過去にアイゼンにも同じようなことがあったことを思い出します。

強敵を前にして手が震えているアイゼン。

手の震えをフリーレンに指摘され、それをあっさり認めます。

その後にアイゼンが言った名言が、

怖がることは悪いことではない。この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ。

『葬送のフリーレン』アニメ第6話より

です。

人は、身の危険に対して恐怖を感じます。

恐怖は自分の身を守るための自己防衛の感情ですから、生きていく上で必要なものですよね。

アイゼンやシュタルクの場合、敵に対して恐怖を感じていました。

原始人がマンモスを狩るときに感じたような、人間の根源的な感情だったのだと思います。

では、現代人には関係ないことかと言えば、決してそうではありません。

現代であっても恐怖を感じる場面はたくさんあります。

大切なのは、その恐怖にどう向き合うか、です。

例えば、誰かに嫌なことをされたり理不尽なことをされたりしたことで感じる恐怖。

これは逃げていいものです。

ただ、自分を成長させるため、何かを実現されるために必要な恐怖だったらどうでしょうか。

その恐怖から逃げてしまった方が楽です。

ですが、その恐怖から常に逃げてしまったら、そこに残るのは後悔だけです。

それでも怖いことに変わりはありません。

怖いことそれ自体は何も悪いことではないし、恥ずべきことでもありません。

向き合うべき恐怖に立ち向かってきたからこそ、アイゼンは

この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ。

『葬送のフリーレン』アニメ第6話より

と断言できたのです。

怖いことに立ち向かうには覚悟が必要です。

わたしたちに覚悟をもたせてくれる、素敵な名言ですね。

名言6.ヒンメル「世界の平和を取り戻す。そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。」

『葬送のフリーレン』名言7選

この言葉は、アニメ『葬送のフリーレン』第12話、ヒンメルが本物の勇者の剣を抜けなかった場面の回想シーンでの名言です。

過去のヒンメルの言葉に対して、今のフリーレンはこうつぶやきます。

あんな剣が無くたって世界を救ってみせた。

"本物の勇者"だよ。

『葬送のフリーレン』アニメ第12話より

フリーレンにとって、本物の勇者の剣を抜けなくても世界を救ったヒンメルは"本物の勇者"です。

では、なぜフリーレンは"本物の勇者"だと思ったのか。

それは、「世界を救った」という事実があるからだけではなく、ヒンメルが自分が本当に大切にしている目的を忘れていなかったからだと思います。

そもそも、ヒンメルにとって本物の勇者の剣は幼いころからの憧れです。

同じく第12話の冒頭シーンで、ヒンメルはこんなことを話していました。

僕はいつか本物の勇者の剣を手に入れて魔王を打ち倒す

『葬送のフリーレン』アニメ第12話より

孤児院にいたころのヒンメルにハイターは「偽物の剣しか持っていないから偽物の勇者にしかなれない」といじわるを言ったようで、それに対するヒンメルの発言です。

ヒンメルは本物の勇者の剣を手に入れたかった。

でも、本物の勇者の剣を抜くことはできなかった。

それでも、

いいじゃないか、偽物の勇者で。

僕は魔王を倒して、世界の平和を取り戻す。

そうすれば、偽物だろうが本物だろうが関係ない。

『葬送のフリーレン』アニメ第12話より

と言ったのです。

「本物の剣を手に入れるから本物の勇者である」

ではなく、

「魔王を倒して平和を取り戻した者が本物の勇者である」

というのが、フリーレンの考えです。

ヒンメルたちにとって一番大切なことは、

「魔王を倒しすことで苦しんでいる多くの人を救い、平和な世界を取り戻すこと」

パーティーの顔であるヒンメルは、「幼いころからの憧れだった勇者の剣を手に入れたい」という自分の思いよりも「魔王を倒して平和な世の中にしよう」というパーティーとしての本質的な目的を優先した。

自分の見栄やプライドのためではなく、

「誰かのために、何のために」を大切にする。

そんなヒンメルの生き方そのものが、"本物の勇者"だと、フリーレンは感じていたのかもしれません。

子どものころからの憧れですから、ヒンメルは本物の勇者の剣が欲しかったと思います。

それでも、剣が抜けずにカッコ悪いところを見せてしまったパーティーメンバーに「いいじゃないか、偽物の勇者で。」と言えるのは、本当にカッコいいです。

そして、「本物の剣が欲しい」と思っていることが分かるシーン→剣が抜けなかった回想シーンという構成力が、『葬送のフリーレン』という物語そのものの魅力です。

名言7.ヒンメル「心の支えが必要なのは子どもだけじゃない。」

『葬送のフリーレン』名言7選

風邪を引いてうなされているフリーレンにヒンメルがかけた言葉です。

フリーレンが寝ている横で手を握るヒンメル。

「何のつもり?」と問いかけるフリーレンに対して、ヒンメルはこう言います。

うなされていたから。風邪のときは心細いからね。

幼いころなくなった母はこうしてよく手を握ってくれた。

不思議と落ち着くんだ。

『葬送のフリーレン』アニメ第17話より

「子どものころの話でしょ?」と返すフリーレンに、ヒンメルはこう応えます。

心の支えが必要なのは、子どもだけじゃない。

悪い気分ではないだろう。

『葬送のフリーレン』アニメ第17話より

子どもだけではく、大人にも心の支えは必要です。

それは何も体調を崩しているときだけではありません。

失恋や多忙、仕事や学業での失敗、挑戦する勇気が出ないときなど、大人であっても心の支えが必要になる場面はたくさんあります。

そんな時、フリーレンにとってのヒンメルのように、わたしたちにも心の支えが必要になります。

大人になり自立していくと、誰かに頼ることがむずかしくなります。

自分で頑張ろうとする人ほど、何かに頼ることが苦手だったりするのではないでしょうか。

それはフリーレンの現パーティーメンバーであるシュタルクとの会話からも分かります。

フリーレン「シュタルクが風邪を引いたときは私が手を握ってあげるね。」

シュタルク「やだよ。恥ずかしい。」

『葬送のフリーレン』アニメ第17話より

シュタルクは毎日鍛錬を欠かさないやさしくも強い青年です。

だからこそ、人に弱いところを見られるのは「恥ずかしい」と感じているのです。

年齢を重ねるほどに、支えてもらえる誰かや何かの存在が大きくなっていきます。

大人にも心の支えが必要です。

大人であっても自分一人ではどうしようもないことはあります。

そんなときに、心の支えになってくれる人やモノやコトが、大人にもあるといいですね。

『葬送のフリーレン』名言・名シーンを一気に紹介!

『葬送のフリーレン』名言

名言7選に入りきらなかった『葬送のフリーレン』の名言・名シーンを一気に紹介します。

詳しい解説はしないので、ぜひご自身で解釈をお楽しみください。

『葬送のフリーレン』名言・名シーンまとめ

私はヒンメル達に旅立つ勇気と仲間と過ごす楽しさを教えてもらった。

『葬送のフリーレン』より フリーレンの名言

確かに小さな人助けだ。

きっとこんなことをしたって世界は変わらない。

でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ。

『葬送のフリーレン』より ヒンメルの名言

君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな。

おとぎ話じゃない。僕達は確かに実在したんだ。

『葬送のフリーレン』より ヒンメルの名言

人はどうでもいいことに命を懸けない。

『葬送のフリーレン』より ヒンメルの名言

面倒な依頼が結果として多くの人を救うことがあるんだ。だから僕は困っている人を絶対に見捨てない。

『葬送のフリーレン』より ヒンメルの名言

頑張った者は皆戦士だ。

『葬送のフリーレン』より アイゼンの名言

人生ってのは衰えてからの方が案外長いものさ。

『葬送のフリーレン』より アイゼンの名言

正直に気持ちを言えばいい。

仲直りしたいのならちゃんと相手にそう話すんだ。

『葬送のフリーレン』より ザインの名言

人の偉さは分かりづらい。

だからああやって着飾って見た目で分かるようにするんだ。

『葬送のフリーレン』より フランメの名言

漫画『葬送のフリーレン』の魅力

電子書籍が紙の書籍のシェアを超えました。

それでも紙の本を手に取る理由は、「人生の時々に読み返すかどうか。」だとわたしは思っています。

漫画『葬送のフリーレン』はその価値が十分にある作品です。

紙の漫画をずいぶんと処分してしまったわたしですが、葬送のフリーレンはずっと持っていたいと思える漫画です。

ここでは語りきれなかった『葬送のフリーレン』の魅力や面白さ、テーマ考察について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。(準備中)

まとめ|『葬送のフリーレン』は魅力で溢れた名作

『葬送のフリーレン』名言 サムネイル画像
『葬送のフリーレン』名言

『葬送のフリーレン』の名言をファンが7つに厳選して紹介しました。

名言7選がこちらです。

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『葬送のフリーレン』エンディングテーマ「anytime anywhere」歌詞解釈

『葬送のフリーレン』のエンディングテーマmiletさんの「anytime anywhere」の歌詞解釈記事の紹介です。

この曲は、2期連続でエンディング曲に起用され、『葬送のフリーレン』の世界観がよく表現されている名曲としてファンからも人気があります。

そんな「anytime anywhere」について考察している素敵な記事がこちらです。

「葬送のフリーレン」のエンディングテーマ「Anytime Anywhere」を詳しく

執筆者の方も『葬送のフリーレン』が好きだそうですが、『葬送のフリーレン』に関連付けた考察ではなく、歌詞そのものの解釈をしている点が魅力的です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもみなさんのお役に立てていたら幸いです。

おみそ
それではまたお会いしましょう♪
  • この記事を書いた人

おみそ

「読書で、人生に彩りを。」くもゐなす茶房では、ブログを読んだ人が月1冊以上の読書を楽しんでもらえるよう、本当に面白いと思った本だけを紹介しています。記事を書いているのは、年間100冊以上の読書を楽しむ、くもゐなす茶房の看板猫|”おみそ”です。おみそと飼い主と一緒に喫茶店でお話している感覚で楽しんでもらえたらうれしいです✨ 詳しいプロフィールはこちら

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