「アイの歌声を聴かせて」のあらすじが知りたい!
映画を観る前に、見どころを知りたい!
そんなお悩みを解決します!
どうも、おみそです。
『アイの歌声を聴かせて』の監督、吉浦康裕さんのアニメ作品のファンの当ブログ「くもゐなす茶房」の看板猫です。
先日、2021年10月29日公開の映画『アイの歌声を聴かせて』を観てきました。
先に結論を言うと、
観終わった後、大声で歌いたくなる、元気がもらえる映画でした!
ジャンルは、青春群像劇✖ミュージカル✖SFといった感じでしょうか。
個人的には、2021年で最高傑作のアニメ映画と言っても過言ではありません。
2021年は「シン・エヴァンゲリオン」も話題になりましたね。
個人的にはどちらも好きですが、
「アイの歌声を聴かせて」は観る人を選ばない全世代が楽しめる作品でした。
実際近くにいた小学生とそのお母さんが、上映終了後、親子揃って「面白かったね。」と言っていましたよ。
今回は、吉浦作品ファンの私がアニメ映画「アイの歌声を聴かせて」の見どころを徹底解説します!
映画をより楽しめるあらすじもありますので、お楽しみください。
それでは、一緒に映画の世界へ潜りましょう!
アイの歌声を聴かせてってどんな話?
『アイの歌声を聴かせて』ストーリーのあらすじを紹介します。
映画を楽しむためのあらすじですので、重要な部分のネタバレしていません!
ですが、情報を入れずに映画を観たい方は、ご注意ください。
ひとりぼっちのサトミ
舞台は近未来の田舎町。
町にはAI開発の大手「星間エレクトロニクス」の職員とその家族が住んでいます。
母と二人暮らしのサトミ(CV:福原遥)は家計管理、料理などの家事をこなす高校生。
学校ではあることをきっかけに「告げ口姫」と呼ばれ、周りからは避けられていて、ひとりぼっちです。
物語はある家庭から始まります。
サトミは小さなころから大好きなムーン・プリンセスの曲で今日も目覚めます。
部屋から出て、いつものようにAIと協力して朝食の準備をしていました。
母(CV:大原さやか)はAI開発の大手「星間エレクトロニクス」で働くキャリアウーマン。
昨日の帰りは深夜で、何やら大きなプロジェクトを抱えている様子です。
多忙さを心配し、AIが搭載されたTVで母のスケジュールを確認するサトミ。
見ると、今日から5日間、AIの実証実験が行われることが記されていました。
そこには美少女の写真が。
これがAI!?
驚いくサトミですが、母が寝室から出てきたため、慌ててスケジュールが表示されたTVを消します。
そして、疑問を残したまま、ロボットが運転するバスで高校へと向かうのでした。
ポンコツAIの美少女転校生「シオン」
教室に入った後、誰とも話さずに席に座るサトミ。アプリでの登校確認を済ませた後、
担任の先生(CV:カズレーザー)から
「今日から2年3組に転校生がやってくる。」と告げられます。
なんと、そこに入ってきたのは、
サトミが今朝TVで見た美少女、人型AIのシオン(CV:土屋太鳳)でした。
そうです。サトミの母が星間で進めていた「シオンプロジェクト」、人型AI・シオンの実証実験が行われる場所は、サトミの通う高校だったのです。
初めは、違和感なく自己紹介を済ませたシオンでしたが、
名前を名乗るなり、サトミの席に近づいてきて、大きな声で言います。
「サトミは今、幸せ?」
「ひょっとして幸せじゃない?じゃあ私が幸せにしてあげる!」
そして突然、サトミの目の前で歌いだすのでした。
5人の少年少女+人型AIの青春群像劇!そして…
その後も、シオンは、ことあるごとにミュージカルをするかのように歌いだします。
今度は、校庭で大声を出して歌うシオン。
しびれを切らしたサトミは、シオンを緊急停止させます。
しかし、そのせいで、シオンが人型AIであることが、近くにいた
サトミの幼馴染で機械オタクのトウマ(CV:工藤阿須加)
クラスNO.1イケメンで何でもできるゴッちゃん(CV:興津和幸)
ゴッちゃんと付き合っている気の強いアヤ(CV:小松未可子)
一生懸命だけど試合で一度も勝ったことのない柔道部員、サンダー(CV:日野聡)
にばれてしまいます。
母のプロジェクトの失敗を心配したサトミは、みんなにシオンが人型AIであることを誰にも言わないよう説得しました。
シオンのはちゃめちゃな行動に最初は戸惑っていた5人ですが、一緒に過ごすうちに、
シオンの素直さに背中を押され、それぞれの「本当の想い」を伝えていくことで仲を深めていきます。
仲を深めた5人とシオンは、ある日、学校をサボってサトミの家でパーティーを開きました。
そこで、「一人の幸せはみんなの幸せ」ということを知ったシオンは
「トウマを幸せにする」といって再び暴走を始めます。
心配したサトミがシオンのもとへ向かうと
そこには、
サトミが一番見たかった景色が広がっていました。
シオンと一緒に歌いだす4人の姿。
感極まるサトミ。
そして、トウマはサトミに自分の想いを伝えます。
それは、サトミが今まで見たどんな景色よりも素敵なものでした。
しかし、シオンがサトミを幸せにするためにとったその行動が大騒動のきっかけになってしまうのです。
なぜシオンはサトミの名前を初めから知っていたのか
なぜシオンはサトミを幸せにしたいのか
そのすべてがシオンの秘密につながっているのでした。
※この文章は、実際に映画館で鑑賞した中の人が映画の内容をもとに作成したものです。
ファンが厳選!見どころ3選!
本作の見どころは次の3つです。
- サトミは今幸せ?シオンの素直な問いかけに注目!
- 土屋太鳳の圧巻の演技に注目!
- AIは人を幸せにするのか?物語のテーマに注目!
見どころを話す前に、まだ映画を観ていない方にお伝えしたいことがあります。
(※早く見どころを知りたい!という方は下にスクロールしてください!)
キャラクターの動機が鮮明に描かれていなかったり、設定にツッコミどころがあったりすると、映画の世界観に浸りきれず、楽しめないことってありますよね。
「アイの歌声を聴かせて」は間違いなく傑作アニメ映画ですが、
映画好きやSF好きの人にとっては少し引っかかるところがあるかと思います。
いろいろとセキュリティがザルすぎない?農作業AIは人型である必要ある?ゴッちゃんの悩みをもう少し深めてほしいな…SF好きとしては哲学性が薄めかな…最後の最後に歌で締めてほしかったなど
ちょっとしたツッコミどころはあるもののそこは気にしないことがこの映画を楽しむコツです!
ですが、吉浦監督はそういった部分を承知したうえで、
「どの世代も楽しめる」「歌に力を入れる」
ことを優先したのだと思います。
あくまでフィクションですからね。いいところを中心に観ると楽しめます。
それでは、「アイの歌声を聴かせて」の見どころを見ていきましょう!
サトミは今、幸せ?
まず、本作はシオンが人型AIであるという設定を存分に活かしています!
その一つが、シオンがサトミたちにする問いかけです。
- サトミは今、幸せ?
- じゃあ、サトミの幸せって何?
- (友達にいいことがあっただけなのに)どうしてみんなも楽しそうなの?
- どうして写真を撮るの?
実際、他人に「今、幸せ?」って聞かれたら鬱陶しいですよね。
ですが、プログラムされたAIだからこそ、その問いが不自然になりません。
シオンは、普段私たちが生活していたら当たり前すぎて気にならない些細なことでも質問します。
その問いに対して、高校生であるサトミたちが真剣に考え、言葉にして答える
そこが本作の魅力の一つです!
また、「サトミは今、幸せ?」という問いかけからは、二つの疑問が浮かびます。
なぜシオンはサトミの名前を初めから知っていたのか
なぜシオンはサトミを幸せにしたいのか
シオンの正体が明かされたとき、シオンのこれまでの行動の一つ一つが愛おしく思えることでしょう。
この事実を知る前と後でシオンの見方が大きく変わる点も見どころです!
サトミは好きだったこと、素敵だなって思うことに対して素直になることで「幸せ」を感じます。
子どもの頃の「すき」を忘れてしまった大人にも、今、好きなものを大切に持っている子供にも響く作品に仕上がっています!
土屋太鳳の圧巻の演技に注目! <ミュージカル>
本作品の魅力は何と言っても豪華な声優陣!
その中でも、人型AIシオンの声を担当した土屋太鳳さんの演技は圧巻です!
機械的なAIであるにも関わらず、人間らしさもある。
そんな難しい役柄を見事に演じ切っているので、観ている人が、作品の世界観に浸ることができます。
演技だけにとどまらず、劇中歌での歌唱も素晴らしいです。
明るく楽しいシーンや感動的なシーンをまっすぐな歌声で見事に彩っています。
土屋太鳳さんだからこそ、演じ切ることができたキャラクターであることは間違いありません!
また、AIという設定はミュージカルにも活かされています。
通常のミュージカルであれば急に歌うことに違和感を覚える方もいるでしょう。
しかし、シオンはAIなので、ミュージカル特有の違和感がない。
AIであるという設定とシオンの天真爛漫さを活かした素晴らしいアイデアですね!
その他豪華声優陣の演技にも注目です。みなさん、この作品に対する思い入れが強いのか、素晴らしい演技でした。
AIは人を幸せにするのか? <SF>
吉浦作品の魅力はAIと人間の関係性を描くSF要素にあります。
あらすじを読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、
本作では、序盤から各所にSF要素が組み込まれています。
例えば、
- 目覚まし時計、台所、TVなど家庭のあらゆるところにAIが搭載されている
- バスの運転や農作業をAIが担っている
- 学校の出席確認をアプリでしたり、黒板がデジタル化したりしている
など。
これらの設定により、一気に観ている人を物語の世界に引き込んでくれます。私たちが生きる現代社会の延長、すぐそこにありそうな未来を描写ているところが、SF好きにはたまりません。
「AIは人を幸せにするのか?」という作品のテーマは
人間であるサトミとAIであるシオンの関係を象徴するものです。
結論を言ってしまうと、AIであるシオンはサトミたちを幸せにしてくれます。
では、人間であるサトミはAIであるシオンにどのような感情を抱くのでしょうか?
それが、「サトミがシオンに聞きたいこと」に込められているのです。
最後にサトミがシオンに会って聞きたいことは何か、に注目すると、終盤の展開を楽しむことができると思います。
青春要素とミュージカル要素とSF要素
トウマがサトミを想っていること
シオンが歌を歌うこと
シオンがAIであること
そのすべてが後半で明かされるある秘密とつながっています。
だから、青春群像劇、ミュージカル、SFといった
様々な要素を入れ込んでいるにも関わらず物語としてうまくまとまっています。
吉浦作品のファンとして自信をもっておすすめできる映画です!
まとめ:吉浦監督作品は他にも!
今回は、アニメ映画『アイの歌声を聴かせて』のあらすじ、見どころをお届けしました。
いかがでしたでしょうか。
青春学園もの、ミュージカル、SF好きの方は、映画館で観ることをおすすめします!よい映画体験になることと思います。
観終わった後には、元気をもらえますよ!
吉浦康裕監督は他にも『イヴの時間』『サカサマのパテマ』などの作品を発表しています。
『イヴの時間』はAIと人間の関係性を描いたSFアニメで、SF好きからの評価が高い作品です。
『サカサマのパテマ』はヒロインだけ重力の方向が逆さまという変わった設定のボーイミーツガール物語です。
『アイの歌声を聴かせて』を観て、吉浦作品が気になった方は、観てみてはいかがでしょうか。
ちなみに、本作品で大活躍の土屋太鳳さんの声優作品が観たい!という方は、
漫画原作のアニメ「僕だけがいない街」がおすすめです。
本格ミステリー✖SF作品でとても見ごたえがありますよ。
SF要素のある映画作品レビューをご覧になりたい方は、この記事「【映画感想&あらすじ】恋する寄生虫|これは恋の物語【原作との違いは?】」をご覧ください。
『アイの歌声を聴かせて』とは違う雰囲気ですが、映画化もされた人気小説です。ジャンルは、恋愛×SF×ミステリーです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもあなたのお役立てていれば幸いです。
それでは、またお会いしましょう♪
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